高校生の娘 不登校1か月②

娘が学校に行かれなくなって数日経ったころ、

子供たち(娘と息子)を家に残して、仕事帰りの夫と近所のファミレスで話をしました。

二人とも家から離れたところで、冷静になる場所を探していたのだと思います。

 

「どうしたらいいのだろう・・・」

「これも運命なのか・・・」

 

夫は負の気持ちを抱え込みやすい人なので、私はあえて気丈にふるまっていました。

 

なんとかなる!

 

二人で深刻になってしまっては、共倒れどころか家族総崩れになってしまう。

(不登校になった娘、それを受けて気持ちが塞ぎ込む夫、受験生の息子・・・)

悪化して、夫まで鬱になってしまっては大変!なんとか乗り切らないと!!

自分でも驚くほど強い気持ちが溢れてきました。

絶対に、救う!! ただ、それだけでした。

 

そしてお互いの気持ちを吐露しながら、全力で娘を守ることを誓い合いました。

(ライオンキングのハクナマタタ「心配ないさー」に励まされ)

 

 

娘は自分を責め、しくしく泣いている時間が多くなっていきました。

 

スクールカウンセリング

ちょうど2週間たった頃、

娘と二人でスクールカウンセリングを受けに行きました。

娘も、そして私も人生で初めてのカウンセリングでした。

 

高校と契約しているカウンセラーは、優しく穏やかなベテランの女性。

カウンセリングは、今までの出来事を話していく形でスタート。

カウンセラーは、「すごい辛かったね」「本当にがんばったね」と

共感を主体に話を聞いてくれました。

 

娘も話をして、共感してもらって、心が救われるような気持ちになると同時に、

人に話すことによって、ごちゃごちゃしていた自分の気持ちが

少しづつ整理されているようでした。

どうしてこうなったのか、過去を紐解いていくきっかけになったと思います。

 

そして一番驚いたことは、カウンセラーから

数日前(事情を知らなった)女性教師の一言で過呼吸になってしまったことに対して

「我が高校の大事な生徒様を傷つけてしまい、大変申し訳ありませんでした」と

謝罪をされたことです。

 

それまで高校からは一度も謝罪が無く、「仕方のないことだった」と言われていたので、

カウンセラーも学校を守る側の人間なんだ。と、勝手に思っていました。

 

カウンセラーは、生徒の味方。

そして、生徒を守るために先生に指導していく立場なんだと知りました。

心が少し軽くなった瞬間でした。

 

そして、

教室に入った時に友達の注目を浴びる恐怖、電車に乗っているときの周りの視線、

道ですれ違う人の視線。これらの視線恐怖に加え、直前に過呼吸になったことから、

おそらく「パニック障害」ではないか。との説明を受けました。

(カウンセラーは医者ではないので、正式な診断を下すことはできません)

 

トータルで1時間半くらいのカウンセリングでした。

 

初めての心療内科

それから10日後、初めて心療内科を受診しました。

体調を崩してから25日後のことです。

 

家から近く、通いやすい場所にあり、ネットの口コミも良い心療内科。

初診にも拘わらず、この期間で予約ができたことは本当にありがたかったです。

カウンセラーと同じように優しく、穏やかな若い男の先生でした。

 

初診なので1時間くらいかけて、ゆっくり経緯を聞いてくれました。

診断の結果は、社交不安障害。(昔は社会不安障害と呼ばれていたそうです)

・人からどのように見られているのかを必要以上に気にして、強い不安や恐怖、

 緊張を感じ、何か失敗して自分が恥をかくではないかという、強い不安症状が現れる病気

・原因はまだはっきりとはしていないようですが、セロトニン神経系と

 ドーパミン神経系の機能障害により発症するのではないかと考えられているようです。

 

 

まずはゆっくり休養すること、そして薬による治療を併用していくことにしました。

娘が処方された薬はレクサプロ。

通称:SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

・ 一般的に、継続性と有効性の高い薬とされている

脳内でセロトニンの再取り込みを阻害しセロトニンの働きを増強する薬)

 

通常は1.5錠を飲み続けていくようですが、

最初は副反応が強く出る可能性があるため、0.25錠を処方されました。

その日から毎日夕方に1回、レクサプロを服用する生活が始まりました。

娘はしばらく副反応に苦しむことになります。

 

 

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